【ダコタハウス】

 ジョン・レノンが暮し、暗殺された事で有名になっ
てしまったダコタハウスは、1884年にNY最初の高
級アパートとして建設されました。設計は、プラザ
ホテルも設計したヘンリー・J・ハーデンバーグです。
竣工当時は、まだこの辺りは拓かれていなかったの
ですが、このダコタハウスが出来たことで後の高級
アパートの建設ラッシュに繋がっていきました。当
初は7階までが貸し出されていました。ヨーロッパの
アパートと同じく上の階は人気が無かったのです。
日本では「ダコタハウス」と呼ばれていますが、ア
メリカの呼び方で言うと「ダコタ・アパート」にな
ります。〔アパート〕は日本で言う〔高級マンショ
ン〕になります。〔マンション〕は〔大豪邸〕なの
です。

 現在オノ・ヨーコさんが半分近くの部屋を所有し
ていると言う噂もあります。ジョン・レノンの記念館
にでもするつもりでしょうか。真偽の程は分かりま
せんが。




 

・急勾配の屋根に緑青色のドーマ窓が並ぶ。


 

   

・建物のメイン入口。左にはガードマンボックスがある。
 車の寄り付きになっているが質素なものです。

       

・足元回りに見られる飾り。人とドラゴンかな?


 このダコタハウスだけは事前に許可が取れず外か
ら見るだけかと諦めていましたが、たまたま帰って
きた住民が見るだけならと言うことで入る事ができ
ました。と言っても交渉は、現地のアメリカ人のコ
ーディネーターですから一般には無理ですよ。そこ
で貴重な中庭の写真を公開します。

 中庭から建物に入ると、廊下にはブラケットの灯
りがポツリポツリと灯っているだけで非常に暗かっ
たです。でもその内装はしっかりとした板貼りで高
級感溢れるものでした。早足で歩かれたのでじっく
り見ている暇も無かったですし、写真もNGでした
からありません。戻ってきた後に中庭の写真だけ撮
ることが出来ました。


 

 欧米ではよくある中庭型の造りです。日本では日
照の問題で無理ですし、お客さんも嫌いますよね。
中庭を通ってそれぞれの棟に入るというのも日本で
はありえないし、エントランスホールが無い高級マ
ンションって云うのは考えられないことでしょうね。




 中庭に入るとまずこの噴水が目に入ってくる。こ
こを通って4隅にある入口から中に入ることになり
ます。左下の写真はその一つだったように記憶して
いるのですが、昔のことなので自信がありません。
右下は裏の勝手口。


 




 オノ・ヨーコさんはすぐ前のセントラルパークの
一角を買い取って「ストロベリーフィールズ」と
言う散歩道を造り寄付しました。モザイクタイル
で造った「イマジンの碑」には今でも多くの人が
訪れています。


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