ダコタハウスから2ブロック北に上がったところに
このサンレモ アパート（1930年）がある。これの
前にできたベレスフォードと同じエミリー･ロスによ
るものです。1930年頃に作られた高級アパートはこ
のツインタワー形式は流行だったのでしょう。低・
中層部は一つの建物とし上層で二つのタワーに分ける。
象徴的な形です。これはダコタハウスなどに見られる
中層アパートのように一つの建物では高層化すること
は難しい。中庭で採光を得るには限界があり、このよ
うにツインタワーとしてそれぞれの床面積を減らすこ
とによって住環境を整え、同時に少なくなった床面積
を上に積む事で高層化したのではないでしょうか。こ
のスタイルがニューヨークの新しいスタイルとして確
立された初めの建物と言えるでしょう。
入口付近の様子。ドアボーイが警備しています。部外
者は入れません。セキュリティーは機械ではなくて人
なんですね。
これだけの建物でもエントランスホールはこの程度の
ものです。日本の感覚ではく不思議ですよね。まさに
実質主義といったところでしょうか。左上の写真奥に
見えるのがエレベーターです。
見せてもらった部屋にあった照明器具。良い物を使っ
ていますね。日本と比べるとかなり薄暗いと言う事に
なりますがこれが向こうでは普通なんですね。
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