【目神山の家】

所在地    兵庫県西宮市
主要用途   専用住宅
構造     木造在来工法、一部RC造
規模     地下1階、地上2階建て
延べ床面積  251.00 u




 前面道路から20メートル程入った高台に立つ住宅です。
普通は不利に思われる旗竿型の敷地ですが、第一種低層住
居専用地域のこの敷地には建蔽率に対して有利に働きまし
た。

 カントリー調の家に憧れておられた為、従来のスタイル
とは違うものにチャレンジ出来ました。ここでも敷地を見
に行った時から、眺望を考えてリビングは2階にする事と
しました。幸い2階レベル位の場所が有ったので、一緒に
上がって納得してもらいました。結果、素晴らしい眺望が
取れ、明るいリビングになりました。傾斜天井にも好感を
持っておられたので、2階は屋根形状をそのまま活かして
ボリュームを取れました。丸太を剥き出しにした梁も存在
感があります。補助的なものと考えていた薪ストーブも使
ってみると十分に暖が採れ、アクセントとしても非常に満
足出来る物でした。

 壁は、火山灰(シラス)が原材料となる「中霧島壁」を
全面的に採用しました。この材料は、調湿効果がありマイ
ナスイオンを放出すると言われています。

 全てがカントリー調と言う訳ではなく、1階には将来両
親との同居を考えて和室を設けています。二間続きの和室
の独立性を確保する為に、間に筒状の中庭を作りました。
このデッキの中庭は、その時々で様々な使い方が出来ま
す。


 
撮影:平野和司、(*)は坪内優
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