26th
         サントリー
        
一万人の
         
第九

         主催:毎日放送
       協賛:サントリー株式会社




2008年12月7日(日)

 
良い天気でしたが、寒い朝となりました。
本番に向けて気持ちが引き締まる思いで大阪城ホールへと
向かいます。若干遅れ気味だったのですんなり入場。本当に
遅刻してしまうと入れません。やばかったです。



<お知らせ>
この日の様子は12月23日(祝)の14:00〜14:54 に大阪毎日
放送(MBS)をキー局として、東京放送(TBS)、北海道放送
(HBC)、中部日本放送(CBC)、RKB毎日放送(RKB)、5局
ネットで放送されます。




Back



 恒例となっている欠席者がいた場合の席移動も、今年はす
んなりと終ったので発声練習をするものの、今年は舞台チェ
ンジをする関係でゲネプロが本番と進行が違うらしい。
第2部の第九から練習をして、その後に第1部の練習。時間も
読めなくて、書いてる時間帯と違う為にみんなが混乱していた。
今年は淀川工科高等高校のブラスバンドが入ったり、他にも
企画が盛り沢山な為、佐渡さんもピリピリしているような感じだ。
合唱団が一斉に立ち上がるところでは、立ち方がバラバラだと
注意されてしまった。
合唱の方は、「フォール ゴット」のところは長そうなのと、最後
のパートは例年以上に早い。殆ど早口じゃないと歌えない。
練習が終ったところで休憩となるが、いつもより時間が短い。
とりあえずここでお弁当を食べておこうと妻と合流。廊下に用意
していたレジャーシートを敷いて食べた。椅子は数が少ないか
らこの方法が一番良いようだ。
 終盤の「ダイネ ツァーベル」はゲネプロの時に、佐渡さんから
ソプラノが遅れると指摘されていた部分だ。本番でもソプラノが遅
れてしまった。こちらからもはっきり聞こえる。一度ずれると修正は
難しい。その時、佐渡さんの指揮がおかしかった。「アッレメンシェ
ン」の入るタイミングがわからない。佐渡さんのとっさの判断で半拍
増やしたのだろうか?結果、それでタイミングが合った。一流の指
揮者ならではの判断だろうか。真相は佐渡さんしか知らない。
 そこからはもう早口大会である。とにかく今年の佐渡さんの指揮
は早い。言葉を繋げる事で精一杯になるくらいだ。考えるよりも先
に反射的に言葉が飛び出して行く。何年も歌っていると出来るもの
だなと、自分で感心してしまうほどだ。
 「蛍の光」が流れ、小倉さんのメッセージが静かに聞こえてくる。
今年も無事に終わった。また来年ね。
毎年の恒例になっているこの瞬間。来年の再会を約束して、今日
一緒に歌ったみんなと挨拶をする。
 そしてこの後に控える、「本当の本番」と言われる打ち上げに参
加する。
 着替えを済ませていざ会場へ移動。最初はみんなで乾杯をして
清原先生の到着を待つ。
今年はクイズ形式で景品争奪戦が繰り広げられるが、なかなか
正解出来ないので、景品ゲットとは行かなかった。最近は景品か
ら縁が無いようだ。
 清原先生到着で一気に盛り上がる。恒例の清原先生の誕生日
を祝うと、そこから全員の誕生日を月毎に祝って行く。みんなでみ
んなを祝うのが慣わしなのだ。
 そうこうしている内に打ち上げも最後の盛り上がりとなる「もう一
回第九合唱」の時間になる。歌い足りなかったり、後は野となれ山
となれと力一杯・声全開で歌う。本番よりも声が良く出たという人も
沢山いるくらいの大騒ぎ。今年は清原先生の機嫌も良いのかフル
バージョン。年によってははしょる時もある。希望者はステージで
タクトを振ったりもする。最高潮となったところで、最後は「翼を下さ
い」のコーラスで打ち上げ終了。いつもの「今日の日はさようなら」
は歌わなかった。時間が無くなったのかも知れない。
 これをしないと第九を歌った気がしないと言う打ち上げも終わり、
また明日からの現実へと返って行くのです。
 何とか食べ終わるとすぐに残った第1部の練習開始。
ケミストリーを合せるのだが、前日のリハーサルでも散々だっ
たので、ちゃんと本番までに何とかなるのか心配だ。
やはりまだ上手く行かない。殆どケミストリーの歌を邪魔してい
る感じだ。ノリだけでやろうと開き直るしかない。
出来ていない状態でゲネプロ終了。
余程急いでいるのかと思うほどだったが、結果的には時間が
タップリ余ってしまっている。1時間の休憩。それなら、前の休
憩をもう少し伸ばしてくれたら良かったのにと思ってしまう。
 第四楽章に入り聴き慣れたメロディーが流れてくる、もうじき合
唱が始まる。注意された立ち上がりは上手く行くだろうか。緊張し
ながらファンファーレに続いて立ち上がる。問題ない!
 バリトンのソロが流れて男声合唱の「フロイデ!」今年もビシッと
決ったようだ。これが決ると合唱全体が引き締まる。今年は比較
的声の出が良かったので、高音部をそのまま歌うかファルセット
にするか迷っていたが、成り行きでやるしかないでしょう。

 前半はこれまでで一番良い気がした。年々良くなってきている。
今年は殆どズレも無く、みんなが集中している。このまま最後まで
行けると良いなと思っていたのだが、フーガの部分で合唱がズレ
だした。でも、何とか持ち直してフーガを終えた。
 まとまりも戻ってきて最後のパートになる。ここまで来ると、とにか
く歌いきることだけ。頭はもう素通りしているのだろう。ただ佐渡さ
んの指揮に動かされて歌うだけになる。

「ゲ〜ッテル フンケン! ゲ〜ッテル フンケン!」

今年も何とか歌いきった。
感動する間もなく脱力感で一杯だった。疲れた〜〜〜〜。
2008/12/07  「一万人の第九」特別編
 ステージはオーケストラに入れ替わっていた。
演奏者が席に着き、燕尾服に着替えた佐渡さんが入場すると
いよいよ第九が始まる。
 今年は早いと思っていたが、第一楽章からゆったりとした感
じで進んで行く。いつもと雰囲気が変わっていた。毎年聴いて
いると、その微妙な変化が楽しめる。これが今年の佐渡さんな
のだろう。
 第三楽章になる時にソリストが入ってくる、席の後方からは小
倉さんがケミストリーと一緒にそろっと入って来た。それまで座っ
ていた女性スタッフが交代する。空席にならないようにしている
のだろう。
 長い休憩が終っていよいよ本番がスタートした。
今年のテーマは「歌のある星へ」ということで、4人のソリスト達
がそれぞれの国の歌を歌う。中でも、テノールの歌は素晴らし
かく、これぞテノールと言った風格だった。
 それに続いてケミストリーの登場。
今年はオーケストラのいない状態でゲストが登場した。最初は
ピアノで新曲「恋する雪 愛する空」を披露。CMで流れている
曲だ。
 2曲目は、ストリングスだけを入れて唱歌「冬の星座」を一万
人の合唱団と歌った。これは、簡単なコーラスだったので問題
は無い。
 そして、3曲目には心配だった「約束の場所」この曲は、全国
のブラスバンドに演奏して欲しいと言う事で、ブラスバンド用に
アレンジして全国550校に楽譜を配ったらしい。淀川工科高等
学校(通称:淀工)から、吹奏楽部の100人が演奏を行った。
 ここまで来るともうやるしかない。半分ヤケクソで手拍子をしな
がらコーラスをすると、今までよりノリが良いような感じになって
来た。ケミストリーの川畑君も踊ってる。楽しそうだ。
 何とか本番では形になったようだ。リハーサル・ゲネプロより
良い出来だったので、ホッとしています。邪魔にならなかった。
 これで第1部は無事に終了した。30分の休憩を挟んで、第2
部の第九へと進んで行く。