21st
サントリー
一万人の
第九
主催:毎日放送
協賛:サントリー株式会社
写真:毎日放送・サントリー一万人の第九事務局
2003年12月7日(日)
昨日の雨からうって変わって晴れ。
いよいよこの日が来ました。今日は3ヵ月半練習を重ねてきた
「一万人の第九」の公演当日です。
支度を済ませていざ出発。
会場の大阪城ホールに9時30分に入らないといけないので急い
で駆けつけました。
すでに場内には沢山の人が来ていました。(当たり前か。。)
一旦自分の席について待つこと30分、座席の調整作業が始ま
りました。
と言うのも当日欠席や遅刻をした人(遅刻をするともう入れ
てもらえません)の席を詰めて空席をなくすのです。
客席から見た時に空席があると見苦しいからびっしり埋まっ
ている様にするのです。
僕はスタンド席で、ステージに向って左側(テノール)の端
のブロック2列目で、前から4番目とまずまずの所でした。
ここは、入退場口のすぐ上で佐渡さんやゲストが出入りする
様子が良く見えました。
この作業が40分位かかって、まずは発声練習。
軽く声出しをして、昨日の全体練習で気になっていた「さく
ら」の練習になりました。
男性の声があまり出ていなかったと言うことです。
11時から45分間の休憩。
ここで昼食を取ったり、着替えがまだの人は着替えたりする
のです。
この後のリハーサルでは全員が公演用の衣装にしていなけれ
ばいけないのです。
まあ男性は殆ど初めから着てきていますけどね。
11時45分 リハーサルスタート。
前半のタンホイザーから森山直太朗さんの歌、そして、第九
も第一楽章から始まり合唱まで本番さながらの通しリハーサ
ルをしました。
この時、声出しをしてから時間がかなり経っていたので「さ
くら」のコーラスのときに声が出しにくいのを感じました。
これは、本番は気を付けないといけないな。
14時からまた45分間の休憩。
前の休憩で食事をしていない人はこの時に食べます。
毎回トイレは満員です。
男性は一つだけにして後は女性用にしているのですが、それ
でも女性用は長蛇の列。大変です。
14時45分 席に戻ってスタンバイです。
この時すでにお客さんが入ってきています。
詰めて開いたはずの席にもお客さんが入って、立ち見もいる
位に超満員でした。当日券を発売したのでしょうね。
開演ちょっと前に指揮者の佐渡さんが入ってきて、お客さん
にもテーマのところを一緒に歌って欲しいと歌唱指導。
この時はまだジーパン姿です。(笑)
15時過ぎ、少し押していよいよ公演が始まりました。
司会の小倉さんが挨拶をして、衣装に着替えた佐渡裕さんを
迎え第一部の開演です。
初めはR.ワーグナーの歌劇「タンホイザー」序曲。
前日・当日のリハーサルとは目つきが違います。何かが降り
てきたような佐渡さんの迫力に気持ちが引き締まります。
気持ちの良い演奏が終わり、次にゲストの森山直太朗さんの
登場です。
まずは新曲かな(?)「春の空〜時の行方」に続いて「さく
ら 一万人の合唱バージョン」です。一番を独唱二番の途中
から一万人の合唱がコーラスで入ってきます。
練習の甲斐が有って前日のリハーサルとは比べようも無い位
の素晴らしい出来だったと思います。
小倉さんの質問に答えた形で、実は直太朗さん自身がこの曲
を作る際にみんなで歌うと言う事を意識して創っていたそう
で、夢が現実の形になり感激していました。
前日のリハーサルの時はあまり乗っていなかったように思え
た直太朗さんも流石プロ、本番には声もよく伸び、やはり歌
が上手いなーと感じました。
個人的には最近ファルセットのコーラスグループが増えてい
てあまり好きではなかったのですが、直太朗さんの声はそん
な声ではなく力がありました。新鮮な響でしたね。(失礼は
承知です)
特に「さくら」よりこの「春の空〜時の行方」の方が良いん
じゃないかな。
ちょっとスローなナンバーですが、切々と歌い上げて彼の良
さが良く出ていると思います。
本当はここで終るのですが今年はシークレットゲストがいま
した。次の日のスポーツ新聞にも出ましたが、阪神の八木選
手と矢野選手登場。
ここに今回合唱に挑戦している俳優の山本太郎さんが加わり
なんと一万人の合唱団とお客さん4千人による「六甲おろ
し」の大合唱です。
この指揮は山本太郎さんがしました。とは言え、後ろで要所
要所は佐渡さんが指揮していましたけどね。(笑)
予定時間を25分位過ぎて第一部が終了しました。
20分の休憩です。
黒の燕尾服に着替えた佐渡さんが登場して、いよいよ「第
九」の開始です。
実は皆さんが良く耳にしているテーマの部分は、第四楽章の
中盤なんです。
第一楽章から演奏が始まり、合唱団はじっとその時を座って
待っています。結構長いんですよ。40分位かな?
合唱の部分は最後の15分位なんです。
第四楽章に入り益々緊張感が増してきます。
聞きなれたテーマが遠くから聞こえてきて旋律が激しくなっ
てきました。
ずっと待っていた合唱団が一斉に立ち上がり、バリトンのソ
ロが始まりました。
そして、男性全員が「フロイデ!」で入ります。
さあ、合唱の始まりです。
一つ一つフレーズをこなして、いよいよテーマの合唱です。
お客さんも一緒になって「フロイデ シェーネル ゲッテル
フンケン・・・・・・」のフレーズを歌い終わりました。
後半の難しいフーガの頃には、もうみんなが一体になってい
ます。興奮状態です。
タクトを振る佐渡さんも汗びっしょりで全身でみんなを引っ
張っています。
最後の「ゲッテル フンケン」まで無事に歌いきりました。
感激です。
中には泣いている人も居ます。
僕は無事に全部歌いきれたという安堵感で一杯一杯で、逆に
泣く余裕はなかったです。(笑)
鳴り止まない拍手の中、「蛍の光」を合唱。
会場が暗くなり全員がペンライトを振って余韻を味わってい
ました。
また来年もみんな集まるんだろうなー。
僕も含めてね。。。。。
予定を30分位過ぎて18:00に無事総てが終りました。
さて、僕が行っていたクラスは、指導してもらった清原先生
を囲んでの打ち上げがあるんです。
7時から場所を梅新の「アサヒビアホール」に移して250人の
大打ち上げパーティーです。
ビンゴゲーム有り先生の誕生日のお祝い(結果的には全員の
月ごとのハッピーバースデイを祝ったけど)有りで、楽しい
時間を過ごしました。
もちろん「第九」の合唱(一部だけですけど)もしました。
まだまだ歌いたい気持ちたっぷりのみんなの気持ちを来年に
持ち越したままお開きとなりました。
長い一日、そして長いようで短かった「第九の日々」が終り
ました。
顔見知りになった人と来年の再会を誓いあいながら家路に着
きました。
<お知らせ>
この日の様子は12月23日(祝)の15:55〜16:49に大阪毎日
放送(MBS)をキー局に、東京放送(TBS)、北海道放送(H
BC)、中部日本放送(CBC)、RKB毎日放送(RKB)、JNN系5
局ネットで放送されました。
番組は山本太郎さんを中心にしてその練習から当日の合唱ま
でを追ったものです。
森山直太朗さんの歌もありました。
Back